1.年齢と共にお尻が大きくなる秘密
お尻は大きくなる?
女性に多いケースですが30代、40代になるとお尻は大きくなります。
正確にはお尻が横に広がってきます。そして薄っぺらくなります。横に広がりながら下に落ちていきます。中心に集まっていた筋肉が無くなり、外に大きく広がります。
お尻が大きくなるメカニズム
ではどのようにお尻は大きくなっていくのか。
お尻が大きくなるのは、中心に集まっていた筋肉群が弱体化し、劣化し、外に広がり外側で立つようになることで、お尻外側の筋肉が大きく張り出し大きくなります。さらにその外側の筋肉が凝り固まることで冷え、その冷えを防止するために皮下脂肪が付くのです。女性は元来子宮周りを中心に皮下脂肪が付きやすくなっています(子宮を冷えから守るため)から、子宮周りのお尻を中心とした筋肉が凝り固まる、血行が悪くなるなど冷えを誘発する要因が重なることで、皮下脂肪(断熱材の役割)が付着します。中心で立てなくなることで、外側に筋肉が付く(張り出す)とともにその上にベタッと皮下脂肪が付くのです。このダブルパンチでお尻は大きくふくらみ、垂れ下がります。
どのように改善するか?
どのように改善するのか? 先ずは外側に大きく張り出した筋肉をストレッチやマッサージでほぐし血行を良くする、使える筋肉に戻すことです。そうすることで、外側に張り出した筋肉は小さくなります。さらに開脚など、股関節内側を伸ばすことで、身体中心の筋肉が強化され、内側(中心)で立てるようになります。脚内側中心で立てるようになりますと、外側に張り出した筋肉を使う必要がなくなり小さくなります。外側の張り出した筋肉が小さくなる、血行が良くなることで冷えが解消され、その上にベタッと付着した脂肪も役割を終え、無くなります。冷えがなくなれば断熱材として付着した脂肪は役割がなくなり血液に戻ります(自己融解と呼びます)。
外側に張り出した筋肉を中心に集めることで脂肪も無駄な筋肉も無くなる
イメージとしては外側から内側に筋肉を集めること、外側中心から内側中心の身体に切り替えることで無駄な脂肪も無駄な筋肉も無くなり、小さくなりお尻は徐々に小さく(幅が狭くなり)さらにトップが上がります。
例えば太腿前の筋肉群(大腿四頭筋群)を伸ばすストレッチをしてみます。確実にその場でお尻は小さくなります。これは一過性のものですが変化は誰でも感じるはずです。
2.なぜ女性は下半身に脂肪が付くのか?
脂肪細胞が下半身に多い?
脂肪細胞には脂肪を蓄える役割と脂肪を血中に放出する、2つの役割を持っています。
この2つの役割を担うのがα2レスぷターとβレセプターです。
α2レスプターは脂肪を蓄える役割。βレセプターは脂肪を血中に放出する役割を持ちます。
下半身にα2レスプターが多い
女性はこのα2レセプターが上半身より下半身に6倍あります。
つまり下半身は上半身の6倍太りやすいというわけです。下半身は上半身の6倍脂肪を貯蔵します。
下半身太り解消が女性の永遠のテーマである理由はここにあります。
ではなぜ女性は下半身に脂肪を集中する必要があるのか?
それはずばり子宮の存在です。人類の長い歴史の中で子孫繁栄は最重要事項です。
子宮を守るために女性の身体は出来ています。
では脂肪が子宮を何から守るのか? それが衝撃と冷えです。
女性は筋肉が少ない分、脂肪が代わりに付いて子宮を衝撃と冷えから守ります。
つまり下半身が冷えていれば脂肪は絶対にとれない
衝撃と冷えから子宮を守るために存在する脂肪は、役割が必要な状態では絶対に無くなりません。
ですから冷え症を解消しない限り、下半身太りは絶対に解消されないのです。
3.美尻とは何か?
美尻とは?
美尻とは、昼間は最大限高く持ちあがりお尻の位置を上げ、夜は力が抜けてリラックス出来るお尻です。
排卵に向かって最大限締まり位置は高まり、生理に向かって位置は下がりリラックスします。
一日の中でも大きさ形が変化し、一月の中でも大きさ形が変化します。
逆に言いますと、ずっと同じ形、大きさのお尻は固まって錆びています。錆がないお尻は(骨盤)は日々動き続けます。最大限リラックス出来るお尻は最大限締まり高く美しくなります。
ではどのように美尻を作るのか。美尻とは美骨盤です。骨盤に一切錆びが無い状態。錆がない骨盤とは、骨盤の動きがスムーズで一切の制約が無い状態です。骨盤は骨盤を覆う筋肉で動きます。骨盤周りの筋肉が全てスムーズに動き偏りがない状態です。
開脚が全ての角度でスムーズに開き、骨盤周りの筋肉も柔らかく柔軟性に富んだ状態です。
骨盤底筋群という盲点
一般のエステや整体院では、骨盤の外の筋肉をほぐしたり、骨盤の関節、仙腸関節の動きをよくします。
ただこれだけでは美尻にはなりません。骨盤を支える筋肉、骨盤底筋群や骨盤下の脚の筋肉がバランスが取れてなくてはなりません。ここはほぐしたり緊張を取り除くのではなく、むしろその逆で強化していく必要があります。
外ではなく骨盤の土台が最重要なのです。
美脚同様、開脚ストレッチの効用
骨盤を下から安定させるには、開脚のストレッチが有効です。全ての角度で開脚をスムーズに行えるように施術していきます。大概どこかの角度がスムーズにいきません。つまり錆びています。この錆びが冷えを作り、余分な脂肪を作りだします。脂肪とは冷えに対する断熱材です。錆があれば断熱材は取れません。
骨盤の錆びとりが完成したお尻は、無駄な筋肉が取り除かれ立体的になっていきます。平面的で薄っぺらではなく、立体的で筒型です。丸みを帯び躍動的です。
4.美尻の条件
足の骨の頂点、大転子よりもお尻のトップが高いこと
美脚専門の整体院として施術を行っていますが、お尻の形にこだわっている方も多くいます。お尻は身体の背面にあるため、この部分を意識出来る方が身体に対する関心が強い方です。
美尻とは何のでしょうか? どのようなお尻を美尻と呼ぶのか?
四角くなく丸みを帯びている、お尻と太腿の分かれ目がはっきりとあるなど、色々表現はありますが、わかりやすい説明としては足の骨の頂点、大転子よりもお尻のトップが高いお尻を美尻と呼びます。
お尻の末期症状
デスクワークの方のお尻は、身体の重さで大抵ぺちゃんこです。筋肉と骨盤が癒着し、筋肉と脂肪が癒着し、脂肪と皮膚が癒着しています。癒着してしまった筋肉は動きを失いますから、そこの部分は冷え、ますます脂肪が付きやすくなります。
そのようなお尻は触ると冷えていますから、すぐに分かります。
筋肉は痩せ細っているにもかかわらず、お尻は大きくなっていきます。
そして癒着したお尻は血液やリンパが流れにくいので、疲労物質は抜けません。お尻のトップも下がる一方です。
どのようにお尻のトップを上げるのか?
お尻のトップを上げるには、お尻の筋肉の癒着を剥がし、さらにお尻の筋肉を鍛える必要があります。
鍛えるお尻の筋肉は、大臀筋、中臀筋、小臀筋、外旋六筋です。
これらの筋肉の癒着を剥がし、それぞれの筋肉をストレッチで鍛えていくことでお尻を作り直します。
骨盤角度の修正と股関節内側の強化で美尻のベースを作る
お尻の筋肉の癒着を剥がし、さらにそれぞれの筋肉を鍛え上げることは勿論ですが、お尻の土台である骨盤の歪みを解消することも重要です。
例えば出っ尻は骨盤の前傾から引き起こされますし、扁平尻は骨盤の後傾によります。
骨盤底の筋肉、骨盤底筋群の弱体化は坐骨を広げ、お尻を四角くします。
お尻の筋肉を正常化するだけでなく、その土台である骨盤を正すことも重要です。