ダイエッターに多い「拒食症」について
ダイエットを何度も経験している方には多い症状<拒食症>について説明したいと思います。拒食症とは飢餓状態でも平気になるように、脳内麻薬「βエンドロフィン」という物質を身体が生成し、空腹感を感じないようになった状態を言います。ランナーズハイと同じ状態です。空腹でも苦しくないのです。
無理な食事制限ダイエットを通じて極度の空腹感を感じてしまった身体が、その状態を乗り越えるために空腹ハイにしているのです。ダイエットハイともいいます。この状態になりますと食べると逆に重苦しくなり、だるくなります。だるくなるので食べることが億劫になるのです。この状態を拒食症と言います。
では「拒食症」を解決するにはどうしたら良いのか?
先ず、拒食症になった時にでる症状を正しく理解する必要があります。拒食症では食べるとだるくなりますが、これは食べ物が体内に入ることで副交感神経優位になります。この状態は本来心地よい状態なのですが、拒食症の方はこの状態になるとダイエットハイが打ち消され、逆にどんより重くなるのです。病的なハイな状態が収まっているだけなのです。むしろこの時の状態の方が健全なのです。
苦痛を感じる神経が麻痺しているためにリラックスした状態すら不快に感じる
拒食症、ダイエットハイな状態はお酒を飲んだように苦痛を感じる神経を麻痺させています。ですから本来食事をしてリラックスすべき快の状態すら、その快を認識できずただ重いという感覚だけが残るのです。食べるから気分が悪くなるのではなく、食べることで感じるべきリラックスという感覚も麻痺しています。
体に優しい物を徐々に摂り入れ「飢餓状態」ではないことを体に教える
飢餓を乗り越えるために空腹を不快に思わない感覚になった状態である拒食症、この状態を続ければ身体は栄養不足になり、しまいに身体は壊れます。先ずはだるくなることを心配することなく食事を食べて、だるさをありのままに味わう他ありません。無理せず体に優しい食べ物を食べ続けることでダイエットハイは終わります。脳内で生成されるβエンドロフィンの分泌が終われば、次第に拒食症は収まります。