1.食べても満たされない?!セロトニン不足
セロトニンの分泌量が少ないと満腹中枢に狂いが
幸福物質セロトニンの分泌量が少なくなりますと、満腹中枢に狂いが生まれ食べ過ぎるという結果になります。食べても食べても満腹中枢が働かず、過食に走ることになるのです。セロトニンの分泌は過食を防ぐ上で大変重要です。
なぜセロトニンが減少するのか?
セロトニンの減少に大きく関わるのがストレスです。長期間人体がストレスにさらされますと、抗ストレスホルモン・コルチゾ―ルの分泌量が増えます。このホルモンは人体が命の危機にさらされていると認識されると、分泌されます。このホルモンが分泌されますと、反比例的にセロトニンの分泌量は下がります。それは当然の話で、人体が命の危機に瀕している状態で幸福ホルモンは出ません。と同時に、食欲を抑えるレプチンというホルモンの働きが鈍り、食に走るようになるのです。命の危機ですから当然です。さらにインスリンを多く分泌され、脂肪蓄積能力をアップします。
やけ食い、やけ酒がさらにセロトニン分泌量を下げる
長期ストレスさらされ、身体は抗ストレスホルモン<コルチゾ―ル>を分泌し、身体に脂肪を貯蓄させ、さらに食欲を上げていきます。食べても食べてもお腹が空く状態をホルモンで作りだします。そのホルモンに従って、ジャンクフードや加工食品に走りますと大変です。それらの物質は血糖値を一気に上げる物ばかり。血糖値が一気に上がればセロトニンは急激にでますが、その後起こる血糖値の急降下で、一気にセロトニン分泌は下がります。その結果、ますます脂肪は蓄積されかつ幸福感は下がっていきます。
ストレスの発散をやけ食い、やけ酒に頼らないような準備を
ストレスを避けることはできません。超ストレス社会に生まれてきてしまった現代人にとって、ストレスを無くすことは不可能です。ですからストレスから逃げるという発想ではなく、ストレスを感じてもセロトニンが減少しなくなるような準備が必要です。
そこで重要なのが血糖値の安定、リアルフード、ライブフード、発酵食品、オメガ3脂肪酸を積極的に食べ、加工食品の絶対割合を低くする必要があるのです。ストレスからジャンクフード、フェイクフードという流れの前に、リアルフード、ライブフードを挟み、血糖値の乱高下から身体を守る必要があります。
2.痩せたら○○するという発想を捨てる
本当はしたいけど痩せたら行動しようと考えていることを実行する
過食や無駄な食欲の大きな原因の一つとして、本当はしたいことを今現在我慢しているということがあります。
今現在は出来ないけど、痩せたら実行しようと考えている、本当はやりたいことが今現在の大きなストレスとなり、それを忘れるために食べ過ぎてしまう、もしくは食欲が湧いてしまうケースがあるのです。
痩せることを行動のストッパーにしてはいけない
痩せたら行動しよう、だから今はダイエットに集中する、そのような考え方をする方は多くいます。ですがこの考え方ではなかなか痩せないのです。それは行動を我慢するという行為がストレスを生み、抗ストレスホルモンの分泌を誘導し、それによって肥満体質になってしまうからです。
ダイエットは我慢の後に成し遂げるものではない
ダイエットだけは我慢をしては失敗します。それは食事だけでなく行動もです。理想的な体型になったら○○をしようではダメなのです。痩せるためにも、体脂肪を減らすためにも、やりたいことは実行しなくてはならないのです。
快感ホルモン、幸福ホルモンを積極的に出して痩せる下地を作る
楽しい時、嬉しい時に分泌される快感ホルモンや、幸福ホルモンは食欲を抑えるのです。人は不幸な時に食欲を高めるホルモンが分泌されます。幸福な時は脂肪を逆に手放そうとするのです。痩せたければ何かを我慢するのではなく、積極的にやりたいことを実行に移すことで痩せる下地を作ります。
3.ストレスフルなダイエットは体脂肪を増やす
我慢に我慢を重ねれば、そのストレスが体脂肪増大を促す
人間の身体はストレスを受けた時に脳の誤認識が始まり、ストレスを飢餓と認識するシステムがあります。その場合身体は飢餓対策として体脂肪率を高め、この飢餓を克服する動きをとります。朝バナナダイエット、朝ショウガ紅茶ダイエット、低炭水化物ダイエット、開脚ダイエット、どのようなダイエットも本人にとってストレスなものであれば身体は飢餓と捉え体脂肪を増やす可能性があります。
先ずは一週間だけ我慢して、その結果は
先ずは一週間だけバナナに、先ずは一週間だけトレーニングを、と楽しくやっていられるうちは結果は出やすいもです。ところが人間には飽きるという習性があり、この飽きはストレスに繋がるのです。この飽きを無視し続けてダイエットを続けますとしだいに脳は、ランナーズハイの状態を作りだす脳内麻薬を分泌するようになるわけです。このなれの果てが拒食症です。
飢餓状態を苦と思わなくなるメカニズムが出来あがります。ですが飢餓である事実は変わらないので、いずれはリバウンドをします。
ダイエット依存度の高い人の特徴
ダイエット依存が高くなると、身体はダイエットに対する免疫を付け始めます。ダイエットに対する免疫とは、つまり飢餓に対する免疫プログラムを持つということです。これをFATプログラムと呼ぶ人もいます。FATプログラムとは、ちょっとしたストレス、食事のアンバランス、寒さ、などに対しすぐに身体が脂肪を貯め込もうとするプログラムです。ストレスフルなダイエットを重ねれば重ねるほどに、身体はこのFATプログラムが起動しやすくなるのです。
FATプログラムをオフにする方法
ダイエットに対する免疫プログラム、FATプログラムをオフにするにはバランスの取れた食事を摂取することは必須条件になります。
しかもそのタイミングはお腹が空いた時に素早く摂取します。その際、何を自分自身が食べたいのかという心の声を素直に聞かなければなりません。もしもアイスクリームが食べたいのであれば、アイスクリームを摂取します。もしもチョコレートが食べたい時は、チョコレートを摂取します。決してここで欲望に蓋をしてはいけません。そして定食やハンバーグなど通常の食事を摂取したいという食欲が出た時には、出来る限りリアルフードもしっかりと摂取しバランスを取ります。何かを我慢するのではなく、リアルフードを積極的に取り入れるのがカギです。そうすることで飢餓免疫プログラムであるFATプログラムのスイッチを切ることが出来ます。当院では、その方のFATプログラムをオフにするために体の流れを良くし、エネルギーがスムーズに流れる身体を作っていきます。栄養状態とその栄養をスムーズに流す身体を作り上げることで太りたい体ではなく痩せたい体作りを行っていきます。
4.ストレスを飢餓ととらえる身体の誤認識
飢餓、冷え、襲われることが人類の三大危機であった
人類にとってストレスとは、何万年という期間、飢餓、冷え、襲われる、という3大ストレスのみでした。人間関係や、老後の心配、その他多くのストレスが登場したのはここ何百年間であり、それらストレスは人類歴史上新種ストレスなのです。ですから脳はこれら人間関係など新種ストレスを飢餓と誤認識するというミスを起こします。新種ストレスを飢餓と捉えた脳は、体脂肪を増やすという解決策でこのストレスを乗り越えようとします。ストレス太りとはこのメカニズムで行われます。
全てのストレスを飢餓と誤認識することで無駄な脂肪が増えていく
ストレスで過食に走ってしまい、後日後悔する人は多いと思いますが、これは無駄な後悔です。脳が食に走るよう命令しているわけですから、この命令に背くことはできません。
本来、食べ過ぎてしまっても代謝が落ちていなければ太ることはありません。そのまま燃やしてしまうからです。ところが食べ過ぎて太るということは、代謝が落とされ脂肪蓄積モードに入っている証拠なのです。太ることが身体の至上命令になっているのです。これに打ち勝つ意志の力はないのです。
先ずは栄養面を充実することで、脳の誤認識による肥満を防ぐ
全てのストレスを飢餓と捉えるメカニズムがあるとすると、世界中の人々が肥満になってしまいますが、実際にはそうではありません。
それはこの誤認識があっても脂肪を増やすプログラムが働かないケースがあるからです。
それが栄養面と大きく関わってきます。普段の食事内容にアンバランスさがあるか否かが、このプログラムの作動に関わってきます。そもそもが栄養不足の身体は、ちょっとしたストレスから脂肪を増やそうとするわけです。それはそもそもが飢餓状態ですから、危機対策としての脂肪蓄積へのシフトを加速させます。一方栄養面が充実していれば、脂肪増加のプログラムは作動しにくくなります。
炭水化物抜きダイエットの悲しい結末
炭水化物抜きダイエットが最近流行っていますが、これは大変危険なダイエットです。なぜならば炭水化物を抜くことで身体は炭水化物、糖の飢餓状態になるからです。糖の欠乏を感知した身体は糖への執着を増します。糖が欠乏したことを記憶させます。これは飢餓ですから身体は脂肪蓄積モードにシフトします。
食事の度に炭水化物を強く求める体にシフトします。炭水化物を美味しく感じる身体にシフトします。炭水化物を脂肪として蓄積する身体にシフトします。そしてその他あらゆるストレスが重なることで脳の誤認識が起き、ストレス全てが脂肪蓄積を促します。これがリバウンドの実態です。当整体院ではバランスの良い食生活のカウンセリング、現代人に不足しがちな栄養素の説明、ストレスを脂肪に変えない身体作りをアドバイス致します。