「腸腰筋」って何?
腸腰筋、よく雑誌やTVで聞く筋肉です。この筋肉、骨盤底筋群同様 美脚にとってとても重要な筋肉です。そもそも腸腰筋は脚の筋肉ではありません。
それなのになぜ美脚に関係するのか?それは脚を持ち上げる筋肉だからです。歩く時にこの筋肉を使って脚を持ち上げます。身体の中心に位置し、背骨と腸骨、大腿骨を繋ぐ筋肉です。ところがこの腸腰筋、上手く使えていない方が圧倒的です。そのため、脚を上げる時に大腿四頭筋など直接脚の筋肉で脚を持ち上げているのです。結果的に脚はもっこりと太く鍛えられてしまいます。体幹である腸腰筋ではなく、脚で脚の筋肉を持ち上げているのです。
この筋肉が「劣化」する理由
ではなぜこの腸腰筋を上手く使えなくなってしまうのか。座りっぱなしのデスクワークなどをしていますと体が前屈みになっているため、この筋肉は弛緩します。さらに腰やお尻が丸まった状態でロックされてしまい、上手く前面が機能しない状態になります。この状態を長く続けていますとこの筋肉は衰えます。
さらに骨盤の歪みから生じる猫背によって歩く時も前屈みになり、この筋肉を上手く使えなくなります。
「腸腰筋が劣化する」ことによるもう一つの問題点
腸腰筋が劣化することで、脚を脚で持ち上げてしまい脚が太くなることは説明しました。もう一つの問題点は、この筋肉、骨盤を前傾させる役割をもっており、この筋肉が劣化しますと、骨盤が後ろに倒れてしまいます。骨盤が後ろに倒れますと内臓が下垂したり、子宮が圧迫されたりと様々な問題が出てきます。
「腸腰筋を鍛え直す」には?再活性するには?
多くの方は座りっぱなしで骨盤が円くなり、腰が九の字になりこの筋肉が上手く使えていません。
当院ではこの筋肉を鍛えなおすために、施術ベットから下半身を落としお腹を反るストレッチをしてこの筋肉を伸ばし、さらに手技で筋肉に刺激を与え、作り直していきます。腹直筋など体表面の筋肉が過度に緊張していて腸腰筋の働きを阻害しているケースも多くあり、先ずは表面の筋肉から弛緩していいき、徐々に腸腰筋にもアプローチしていきます。骨盤の前面に位置する腸腰筋が再活性されることで、歩く時に骨盤を使って歩くことが出来、脚の負担が格段に減少します。脚の負担が格段に減少することで、脚の無駄な筋肉が削ぎ落とされていきます。特に太もも前の筋肉が減少することで美脚レベルが上がります。