消防士時代に感じたこと、直接感謝されることの有難さ
私は静岡県浜松市に生まれ、22歳までを過ごしました。漠然と学生時代を過ごし、スポーツが得意だったので身体を動かす仕事が向くと考え、東京消防庁に就職、入庁しました。消防士の仕事は訓練や事務仕事がメインであり、外との接点が少ない仕事でした。その時に感じたことは、やはり仕事は直接人から感謝される仕事が良いのではないか、顔の見える仕事がやりがいを感じ続けることが出来るのではないか、ということでした。そこで7年間東京消防庁に勤め、転職を決意しました。
整体師という職業
直接人に接し、かつ身体を動かせる仕事ということで私が選んだのが、整体師という職業でした。たまたま妹が体調を崩した時に、東京のある有名な整体師の方にお世話になり、体調が回復したのがこの職業を知ったきっかけでした。一回の施術で体調を回復したことに、驚きとともに興味を覚えました。興味を覚えたのは良かったのですが、この業界があまりに手技手法が整体師、術者によって異なることも分かってきました。いったい自分自身はどこで手技を学べば良いのか、見当もつきません。東京都内でも50校近い学校が存在し、なおかつ針灸学校、柔道整復師の学校、スポーツストレッチの学校、リハビリ師の学校と守備範囲があまりに多く途方にくれました。
目に入る全ての学校に見学に行く
学校だけでもあまりに多く、途方にくれましたが、とにかく直接説明を受けなければ理解は出来ないと考え、東京中の全ての学校の門を叩きました。カイロプラクティック、タイマッサージ、リラクゼーションマッサージ、針灸マッサージ、柔道整復師学校、全ての門を叩きました。50校ぐらいを回った時に、これは実際にどこかの学校に入って身体で学んでみなければ判断がつかないと考え、駒込の整体学校に入校しました。その学校は通いたい放題の学校で、何時間でも何日でも通うことが出来る自由なシステムをとっていたので納得いくまで学べると思い、入校を決めました。実際長時間の練習を積むことが出来、身体で自分に合った手技を感じることが出来ました。手技の幅は広く、その中から自分に合った手技を選ばなければなりません。男性が得意とする手技、女性が得意とする手技は異なりますし、目的もそれぞれ異なります。
結果を出すことにフォーカスするスタイルが合うことに気付く
あらゆる手技を学んでいく中で、自分自身は結果にフォーカスするスタイルが合うことに気付き始めました。長時間リラクゼーションの施術を行うよりも、結果を出す事を第一にして、時間や手技はその用途、ツールとして効かせるやり方が合うことに気付き始めました。私自身、スポーツを学生時代から続けてきたため、力が強く、それを抑制してリラクゼーションを行うよりも、力を全開にして結果を出すやり方の方が自然な流れでした。整体学校での長時間の練習で、自分に合ったスタイルが少し見えてきました。
結果を出すことにフォーカスした整体学校(自然手技療法学院)に改めて入校する
自分の目指すスタイルを一つ目の学校で見つけることが出来たので、次に結果を出す事にフォーカスした整体手技学校に改めて入校しました。この学校は、学長自身が現役の整体師、手技師であったことが入校を決めた大きな要因でした。学べる手技、考え方、哲学が全て実践で使えるという確信がありました。多くの学校では、学校の講師、先生が実践から離れているケースが多く、本当にその手技が現場で役に立つのか不明でした。ですがその学校は、講師の方々が実践の場で活躍していることが手技の効果の保証になりました。実際入ってみてその緊張感、考え方、職業としてのプロ意識、全てが理にかなっており、大変大きな学びになりました。
卒業後、その学校の先生の治療院で働く
卒業後、その学校の先生(荒木竜二郎先生)の治療院で働かせもらうことになりました。そこが今現在私が活動の拠点とする下北沢です。その治療院は完全予約制30分6000円という高額な治療費にもかかわらず、紹介だけで患者さんが患者さんを呼ぶ、知る人ぞ知る治療院でした。手技のみで全身の不調を改善する、結果にフォーカスする治療院でした。私はここで3年間基礎から応用までを学ぶことが出来ました。一つの理論に囚われることなく、代替療法全てを取り入れたそのスタイルは、手技者として探究心を忘れてはいけないということを学ぶことが出来ました。
3年後独立、結果とくに姿勢改善、体型改善に興味を持つ
3年後治療院から独立し、下北沢で整体院を開業しました。多くの経験から、私は姿勢改善、体型改善が最も合うことに気付き、そこに特化した整体院を開業しました。姿勢改善、体型改善は結果が分かりやすいため、またスポーツの要素、ストレッチの要素、身体を動かす要素が大きいため、自分のスタイルに最も合う分野でした。ストレッチに手技を組み合わせることで、他の整体院やエステ、マッサージサロンと自然と差別化することが出来ました。また結果が分かりやすく出るため、手技の改善も容易でした。結果が出るまで手技を変え続けることが大切であり、一つの手技に囚われることがなく、判断に迷うことがありませんでした。
下半身太り改善の要望が増える
姿勢改善、体型改善に特化し施術を続けいくことで、女性の多くが下半身太りの悩みを持つことが分かってきました。単純なダイエットではなく、下半身のダイエット、痩身を特に望んでいることが分かってきました。私が行う施術は、身体をダイナミックに動かすので下半身の痩身が得意であり、そこと需要が合致し徐々に下半身痩せ、美脚作りの需要が増えていきました。そこで開業3年後、思い切って下半身痩せ、脚やせに特化した整体院、現在の整体院の名前に変更しリニューアルしました。