飢餓だけでなく、寒さとも闘ってきた人類の歴史
人類の歴史で闘ってきた大きな要素は、飢餓、寒冷、他の動物からの襲来です。
今回は2番目に掲げる寒冷と人間との戦いについて、説明したいと思います。人間の身体を温めるには、骨格筋を正しく付け、その筋肉を柔らかくキープする方法と、体脂肪を豊富に付け断熱材として身体を守る方法があります。そのため筋肉を正しく付けていれば、体脂肪は付きにくく、筋肉が無ければ体脂肪を豊富に付けます。
女性の身体は子宮を守るために、下半身に脂肪が付きやすい。
特に女性は子供を生むという重要な任務を持つため、子宮周りには多くの脂肪を付けます。特に筋肉が不足している女性は、筋肉による発熱効果を期待出来ないため、脂肪に全任務を期待するわけです。運動療法の意義はここにあります。最低限の筋肉形成は、下半身太り解決の必須課題になります。
筋肉が固まり、関節の動きが固まり、リンパがつまり循環が鈍って冷える
気・血・水の流れが鈍れば身体は冷えます。リフレソロジ―など脚のマッサージを行うと、一日中身体が温まるのを経験したことはあるかと思いますが、身体は筋肉に乳酸が溜まれば固くなりますし、体液が循環不足に陥ります。筋肉が硬くなれば関節も固くなり、関節部分でさらに体液は滞るのです。滞れば熱を発生させるメカニズムも不活性になり、身体は冷えていきます。冷えれば身体は体脂肪を付けて冷えを乗り越えようとします。
冷えているのに痩せているのは危ない
子供を宿し子孫を残すことが女性の体の役割であるのに、冷えていても痩せている身体は非常に危険です。冷えに対し脂肪を付けるというメカニズムが機能していません。脂肪を付けて飢餓や冷えを乗り越えてきた人類存命プログラムが、機能しないのはなぜでしょうか?胃腸の力が落ち、肉を作るパワーがないのです。東洋医学では肉を作るのは土のエネルギー、これはすい臓、胃が当てはまります。冷えているのに痩せていることを良しとする女性は、大変危険な状態であることを認識しなくてはなりません。当院では、筋力強化を重要項目と捉えあらゆるストレッチを行います。さらに各関節の動き、筋肉の癒着をリリースし体液が巡る身体を目指します。発熱出来る筋肉と、それを可能にする体液の循環を施術の中で可能にしていきます。