食べても食べても太れない
炭水化物中毒者は全員が太っている、そのようなことはありません。炭水化物中毒とは炭水化物、糖質に対してインスリンの分泌量がおかしい、不釣り合いな状態です、不釣り合いとは多すぎるか(この場合は太る)少なすぎるか(この場合は痩せる)ということになります。痩せているから私は炭水化物中毒ではないというのは安易な考えなのです。実際に糖尿病の方々は膵臓が疲弊し最終的にインスリンを分泌できなくなっています。そのため注射などで外部からインスリンを体内に直接入れます。インスリンを分泌する膵臓が疲れインスリン分泌障害になりインスリン量が少なくなった場合は逆に食べても食べても太れない、血糖値は高い状態が続くという危険な状態なのです。
ではどうするか?
先ずはタンパク質、脂質をしっかりと食べます、日本人の動物性タンパク質摂取量は先進国最下位です、この状態では内臓組織そのものが上手く機能しません。ですから動物性タンパク質、脂質をしっかりと摂ることで膵臓を栄養学的に健康にしていきます。さらに膵臓を休ませる時間が必要です、そのためには糖質ゼロの時間を増やしていきます、糖質ゼロの時間を8時間から10時間、10時間から12時間と徐々に増やしていき体重が増える時間を探っていくのです。肥満状態の炭水化物中毒であれば極端に23時間糖質ゼロを作ることができますが痩せている炭水化物中毒者はそれを行うとさらに痩せてしまう可能性があるため慎重に時間を決めていく必要があるのです。
栄養は摂らなくてはならない、さらに膵臓を休める
現代人が必要とする考え方がこれです「栄養不足を解消し膵臓も休ませる」この考え方にシフトしなくてはなりません。先ず大前提として肥満状態であろうと痩せすぎであろうと栄養が不足しています、これはタンパク質、脂質、ビタミン、ミネラル不足です、穀物中心の生活ではこれが起きますからこれを辞めなくてはなりません。さらに穀物(糖質)中心の食生活は膵臓を酷使しますから膵臓を物理的に休ませる時間が必要なのです。膵臓を休ませるとは全く食べないかもしくはタンパク質、脂質のみの食事になります。ちょっとした調味料、果物、根菜類野菜も一切辞めて完全に膵臓を休ませる時間を作っていきます。